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言葉のモヤモヤを解消するために「自社の基準」を持つ

2015-10-11

「ずつ」と「づつ」ではどちらを使えばよいのか判断に迷ったことはありませんか?例えば「ひとつずつ」というときには、「ずつ」が正しく「づつ」は誤りと学校で習いました。

ただ、文部科学省による昭和61年の内閣告示では、「ひとつづつ」という表記も誤りではないとされており、「結局、どちらでもいいのか・・・」というモヤモヤが残ります。

この問題に限らず、「正しい」か「誤り」かという観点で言葉をみていくと実に様々な解釈があり、正解を追っていけばいくほど「言葉の迷宮」にはまり込んでしまいます。

そこで少し観点を変えてみましょう。

世間一般で「正しい」として使われている言葉を追求するよりも、自社での「表記の基準」を持つことに注力してはいかがでしょうか。

つまり、「当社では○○にのっとり、“ずつ”で表記を統一しています」と対外的に伝えられるようにするのです。

この○○に相当するのが「自社の基準」で、基準となるものは共同通信社の『記者ハンドブック』がお勧めです。

これは新聞で使われている統一表記を示したもので、新書サイズで2.5cmほどの厚さがありますが、広辞苑に比べてはるかに薄くハンディなので使いやすいです。

その『記者ハンドブック』では、「ずつ」で表記が統一されています。

したがって仮に自社のサイトに「ずつ」の表記があり、それを見たお客様から「“ずつ”ではなく“づつ”が正しいのでは?」といった問い合わせがあった場合でも、「当社では共同通信社の『記者ハンドブック』を基準にサイトやその他、対外的な文書の表記を統一しております」と対応することができます。

表記に関して自社で設けた基準があれば、このように対外的に示して説得材料にできるでしょう。

「づつ」も間違いではないという解釈もありますが、上記の「基準」にのっとり、自社の文書の表記統一を設けることをお勧めします。

出版社や雑誌の編集部では「自社用の表記統一表」を作っているケースも多々あります。

よく使う表記や専門用語をExcelデータにまとめて自社の基準としているようです。




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