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『Lucky Break Wishbone Corp.』から
2015-09-09
七面鳥の丸焼きやハムをメインにバラエティに富んだ付け合せ料理。
そして数々のアメリカンパイを食卓に飾り、自分が支えられているあらゆることへのありがたみを再認識するお祭り。
それが毎年11月末にやってくるアメリカの感謝祭なのですが、この日に行うちょっとした慣わし(ゲーム)があります。
なんとその慣わしをビジネスに発展させ、さらに工夫を凝らして季節的な販売に限らず年間を通しての需要を見込めるように成長を遂げてきた起業家をご紹介しましょう。
驚くなかれ、同ビジネスの商品は一種のみ。
なんと七面鳥のさ骨(ウィッシュボーン)です!
Y字型をしたこの骨は調理された本体からは比較的取り出しやすく、まずはよく乾かして2名がそれぞれ骨の端をつまみ、願い事を念じながら合図とともに骨を引っ張り合います。
ポキッと折れた際に大きいほうの骨を持っている人の願い事が叶い、幸運を呼んでくる・・・と言われているのです。
ある年の感謝祭でワシントン州シアトルのケン・アローニは考えました。
実は老若男女問わず、誰しもがワクワクしながら挑戦したいと思う年に一度のこのゲーム。
しかし肝心のウィッシュボーンはいくつもあるわけではなく、大抵は小さな子どもが優先権を得るためこのウィッシュボーンにはもう何年も触ってもいない・・・という人が多い現実。
それならウィッシュボーンを作ってしまえ!そして、より多くの人が「願いを叶える」瞬間を持てるようにすれば!と考え設立したのが、Lucky Break Wishbone Corp.(ラッキー・ブレイク・ウィッシュボーン)です。
感謝祭のみならず、あらゆる祝い事やパーティーに使用してワクワクドキドキの瞬間を作ってしまうのがコンセプト。
ベジタリアンに配慮して動物テストは行わず、環境にはやさしく、またリサイクル可能な材料を使っての製造とまとめ売りにより、ケンはウィッシュボーンの活躍の場を見事に広げてきたのです。
ともすれば慣わしに手を出すことは御法度と思ってしまいがちですが、斬新かつシンプルな彼のアイデアは次第に需要を増やし、すでに15年の成長をもってビジネスを継続してきました。
メイド・イン・USAであることも今や売りのひとつ。
商品がたった一種のみでも、広く長いビジネスを続けることは可能!その模範のビジネスである気がします。
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