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戦後日本を復興に導いた宰相「吉田茂」から学ぶ
2015-09-04
戦後の混乱期、7年間にわたり首相を務めた吉田茂は1878年、旧土佐藩士・竹内綱の五男として東京に生まれ3歳で吉田家の養子となりました。
貿易商の養父はとても裕福でしたが、早くに病死したため幼い茂は莫大な財産を相続します。
向学心旺盛だった茂は高等商業学校(現一橋大学)や東京物理学校(現東京理科大学)などの入退学を繰り返し自身の歩む道を模索します。
20歳の頃から外交官を志すようになり、9校目となる東京帝国大学を卒業すると28歳で外交官試験に合格します。
試験の成績、事前の素行調査の結果ともに芳しくなかった茂は、外交官としてのエリートコースには乗らず、在任期間の長くを中国で過ごします。
その中国で欧米や日本の軍部、中国の軍閥など様々な人が入り乱れる中、後に発揮されるタフな交渉力が鍛えられたのです。
政治家への野心などなかった茂ですが、終戦直後に68歳で外相、その翌年には首相に任命されます。
日本国憲法可決、サンフランシスコ講和条約調印、経済復興と多くの功績を残しました。
今もその政策の是非を論じられる茂ですが、GHQとの交渉や国内の調整を巧みにこなし、日本を復興に導いた政治手腕は誰もが認めるところでしょう。
「日本国民よ、自信を持て」と自著の中で語った茂の言葉は、現代を生きる私たちに向けられているようにも聞こえます。
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