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「個人情報は石油」という新たな時代を読み解くための手引書

2015-08-08

【書籍タイトル】:パーソナルデータの衝撃 一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった

【著者】:城田真琴(野村総合研究所)

著者はシンクタンクに所属する情報技術アナリスト。

欧米では個人情報は「新しい石油」という共通認識が形成されているそうです。

本書を読むと「ネットをただで使えて買い物をすれば提携カードにポイントがもらえるのは、石油並みに価値ある個人情報を差し出しているから」ということがよく分かります。

企業がどのように情報を収集・活用しているか、その結果、何が起きて今後は何が起こり得るかを解説しています。

遺伝子検査の結果が企業間で共有されれば、「自分だけでなく、子どもや孫までが保険に加入できなくなる恐れがある」との指摘にはゾッとします。

個人が情報をコントロールする動きも紹介しており、まさに個人情報を取り巻く現状が分かる一冊。

企業の個人情報の収集・活用は「良い悪い」の話ではなく、嫌だから関わらないとも言えない難しい問題です。

少なくとも「世の中にただのものはない」と肝に銘じておきましょう。



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