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会話のノリのようなくだけた言い回しに注意!
2015-08-14
会話でよく使う言葉をそのままメールなどの書き言葉にも使っていませんか?話し言葉と書き言葉は異なります。
会話調のくだけた言い回しを見直し、ビジネスメールにふさわしい表現に言い換えてみましょう。
「僕的には」「わたし的には」とか「気持ち的には」「長さ的には」といった言い回しが話し言葉や書き言葉でよく使われます。
「的」という接尾語は前の語とセットで使うことで直言を避け、やんわりとニュアンスを伝えるのに便利です。
しかし、職場や客先へのビジネスメールで使うには、表現としてくだけた感が否めません。
「僕的には」「わたし的には」より「私としましては」「私は」を使うことをお勧めします。
「気持ち的には」「長さ的には」といった言い回しは、本来「心情的には」「距離的には」といった「漢語+的」という形で使われていたものが、「心情→気持ち」「距離→長さ」と言いやすい和語に変換されて生まれた言葉といえます。
ニュアンスは伝わるのですが、これらも「心情的には」「距離的には」と本来の漢語表現を使うか、「気持ちとしては」「長さ(距離)は」のように表記するほうが望ましいでしょう。
話し言葉で使うことが多い「なるほどですね」は、相手の言うことに同意したり、納得したりしたときに相槌と共につい口を突いて出る言葉です。
もともとは「なるほど、そうですね」と言っていたのが短縮され「なるほどですね」と変化していったものでしょう。
「なるほど」は「確かに、あなたの言っている通りだ」という意味合いの言葉なので、目上の相手に使うのは相手を評価することになり適切でないという見方もあります。
そのため、目上の相手に対しては「なるほど」の代わりに「おっしゃる通りです」「得心しました」「腑に落ちました」といった言い換えを、同僚や部下、後輩などに対しては「なるほど、よく分かりました」のように、「なるほど」の後に理解や納得できた旨を伝える言葉を添えるとよいでしょう。
「なるほどですね」が口癖になっている場合は、「なるほど」で一度区切ることを意識してみましょう。
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