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煩悩を受け入れた人間味あふれる聖人「親鸞」から学ぶ
2015-08-26
鎌倉時代に多くの民衆の支持を集め浄土真宗の開祖として知られる親鸞は、1173年に現在の京都市日野に生まれたといわれています。
9歳で比叡山の慈円の元で出家し20年間に及ぶ厳しい修行の日々を過ごしました。
この間、親鸞は仏教のみならず儒教や道教など幅広く勉強に励みます。
そんな優秀な修行僧であった親鸞を苦しめたのが女性への興味をはじめとする煩悩の数々。
いくら修行を重ねても消えることのない煩悩に悩んだ親鸞は、比叡山を下りて京都に身を置き、生涯の師となる法然に出会います。
法然の説く「専修念仏(せんじゅねんぶつ)」、すなわち「どんな人でも必ず救うという阿弥陀仏の本願(約束)を信じてひたすらに念仏を唱えよ」という分かりやすい教えに心惹かれ、法然への帰依を誓うのでした。
この「いかなる者でも救われる」という教えを信じ、自身の断ちがたい煩悩をも受け入れて、親鸞は当時の戒律を破り妻子をもちます。
後に法然とともに弾圧を受けて越後の地に配流され僧籍を剥奪されるという逆境にあっても、親鸞は「心の中までは変わらない」として越後で布教に務めました。
「明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」という親鸞の出家に際しての歌は、「まだ明日があると思う心が仇となり、機会を逃してしまう」という意味です。
親鸞の志の深さと決断力がうかがえます。
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