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『Essie』から学ぶ
2015-06-04
アメリカのマニキュア業界でトップを行くブランド『Essie(エッシー)』。
設立者は自分の名前をそのまま商品のブランドにした女性エッシー・ワインガートン(現在66歳)です。
1981年、それまでメリヤス類のファッションバイヤーとして働いていたエッシーは、大好きなマニキュアのビジネスを成功させたい一心で、約30キロのマニキュアサンプルを詰めたダンボール箱10個を手にラスベガスへと飛んだのでした。
マニキュアを売るにはラスベガス!
そう考えたのは、当時そこが「自由にお金を使える女性が最も多い場所」と考えられたから。
小売販売員、ダンサー、カクテルウエイトレス、ショーガールなどなど、これらの職を持つ女性たちは常に小綺麗にして見栄えよく着飾り、人前に立つ人ばかり。
彼女たちの間で、彼女たちが身につけるものが話題に挙がれば、それはきっと山火事のごとく広がって行くはず。
そう信じて疑わなかったエッシーの予想は期待を裏切らないものでした。
ビューティーサロンや高級カジノ内のサロンなどマニキュアのサンプルを置いて帰ったすべての店から、10日以内に彼女のもとに注文の電話が入り始めたのです。
また、ラスベガスといえば各地から娯楽を求めた観光客が集まる有名地。
そこを訪れてから地元に帰った女性客のクチコミ効果でエッシーの名は全米に広がって行ったのです。
たかがマニキュア、されどマニキュア。
長持ち、塗りやすいブラシ付きなど品質上の「売り」とは別にエッシーがブランド化させた特異性は、現在では900種を超える色のバラエティと共に、なんとなく買い手の心をくすぐる遊び心に富んだユニークなネーミングにあります。
例えば、「partner in crime(悪戯の共犯者)」「A-List(有力候補)」「where's my chauffeur?(わたしの運転手はどこ?)」などなど。
少女期のエッシーにとって大人のマニキュアサロンに連れて行ってもらうことは最大のご褒美でした。
ただ幼いなりにも当時、色数の少なさに不満を抱いたこと、それは現在の彼女のインスピレーションとしてビジネスにそのまま活かされています。
同社は2010年にロレアル社に売り渡し、エッシーはグローバルブランドアドバイザーとして活躍しています。
自分の経験をもとに起業を目指す人々を応援しています!
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