- ホーム
- 岡山市の税理士のウェブログ
- 『アウトレット』から学ぶ

『アウトレット』から学ぶ
2015-06-06
かつては季節の変わり目の楽しみだったバーゲンが、今や一年中そのような状態の店舗も多いです。
いつでも安いとなればかえって買うタイミングを逃し、「安さ」が動機付けにならないという皮肉な現象が起きてしまいます。
もちろん消費者は安さを歓迎しますが、安さだけでは消費者の購買意欲を刺激できなくなりました。
アウトレットが人気なのは定価では手が出ない高級ブランドを安く買えるためでしょう。
100円が50円になる半額と10万円が5万円になる半額とでは、同じ値引き率でもお得感がまったく違います。
消費者が求めているのは「お得感」であり、「安さ」はその一部というわけです。
B級品というだけで、品質的には何の問題もない訳あり商品が飛ぶように売れるのも、「よい買い物ができた」というお得感にほかなりません。
お得感とは要するに「満足感」なのです。
少し前に「濃厚」をウリにした食品が相次いで大ヒットしたのも、濃厚な味わいによる満足感がお得感をより刺激したからでしょう。
その満足感は人それぞれです。
誰をどう満足させるかで、商売のやり方はこれからますます多様化していくことでしょう。
※当ウェブログの内容等に関するご質問は、受け付けておりませんのでご留意ください。