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定期昇給とベースアップの違いとは?
2015-06-16
【Q:新入社員】
社員100名程の製造会社に入社した新入社員です。
研修を終えて人事部に配属となり、給与業務を担当することになりました。
上司から少しずつ賃金制度や人事評価制度について勉強しておくようにと言われています。
基本的なことなのですが、定期昇給とベースアップの違いがよく分かりません。
どちらも給与が上がることだと思うのですが、どんな違いがあるのでしょうか。
【A:社会保険労務士】
定期昇給(定昇)とは、毎年一定の時期に各社の人事制度に定められた賃金表(ベース)に従って実施される昇給のことです。
一般的には個々の社員の勤続年数や能力、成果などを評価対象として実施します。
これに対してベースアップ(ベア)とは、賃金水準を引き上げるために行う賃金表の書き換えのことです。
どちらも賃金表を介して給与が増えるのですが、内容は大きく異なります。
定昇が社員の成長に起因する昇給であるのに対し、ベアは経済や会社の成長に起因する昇給といえます。
低成長時代が続いたため定期昇給制度を廃止した企業や、成果主義賃金体系や年俸制に移行したことで賃金表を廃止した企業もあります。
そもそも賃金表を持たない企業では定期昇給やベースアップという概念はありません。
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