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読みは同じなのに字が違う言葉の使い分け方
2015-06-07
荷物を送るときの「こがた」包装物の表記ですが、「小形」と「小型」のどちらが正しいと思いますか?
「小形」は形そのものが小さいことで、「小型」は同種の物の中で型が小さいという意味の違いがあります。
したがって、本とかカタログ、業務用書類などの小さい荷物は「小形包装物」です。
対して「小型」は、小型自動車、小型店舗、小型機械のように自動車の中で小さい型、店舗として小さい店、機械の中でも小さい方を指し、同じシリーズの中で小さいサイズという意味で使います。
「大形」と「大型」の違いも同様で、形そのものが大きいことを「大形」、同じ種類の物の中で規模が大きいことが「大型」です。
読みは同じなのに意味が違う言葉をほかにも挙げてみましょう。
「省みる」と「顧みる」(かえりみる)。
自分の行いや心の中を振りかえって考えることは「省みる」、過ぎた昔を思うことは「顧みる」です。
「省みる」は「反省する」と同義で、「顧みる」は「回顧する」と同義と覚えれば違いが分かりやすいですね。
「返る」と「帰る」の違いはどうでしょうか。
物事が元の状態に戻ることが「返る」。
人が元いたところへ戻ることが「帰る」です。
人に関することでも、「正気に返る」「我に返る」は元の状態に戻ることなので「返る」を使い、「初心に帰る」「童心に帰る」は、初めてのときや幼い頃の気持ちに帰り着くという意味なので「帰る」を使います。
次に「答える」と「応える」の違いは、呼びかけに返事をするとか、問題を解いて結果を出すときに使うのが「答える」。
働きかけに反応する、報いるという意味で使うのが「応える」です。
「インタビューにこたえる」というとき、質問に返答するのは「答える」、インタビューや取材に対応するときは「応える」のように内容によって使い分けます。
同じ読みで、我慢する、こらえることも「堪える」といいますが、新聞表記では仮名で統一されていて「もちこたえられない」のように使います。
「寒さがこたえる」のように強く感じるという意味で「こたえる」を使うときも新聞表記では仮名書きです。
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