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「ハンズマン」から学ぶ
2012-09-24
実店舗で商売をする小売業は、常に「売り場スペース」「品数」「従業員数」「価格」のバランスに頭を悩ませます。
そこで妥協案が「すべてそこそこ」の効率的な店作り。
効率の追求こそ商売の基本だとする企業は少なくありませんが、そんな中で効率化とはまったくの逆発想で勝負している小売業もあります。
九州一円で展開するホームセンターの『ハンズマン』もその一つです。
まず驚くのは品数。
一般的なホームセンターの品揃えが3~5万点とされるのに対し、ハンズマンの品数は20万点。
ネジ一つとっても約3,000種類を揃えており、左巻きのネジまで販売しています。
徹底してお客様の声を聞く姿勢を象徴するのが「要望商品メモ」です。
同社にはお客様からの問い合わせを「要望商品メモ」にまとめて本部に提出する仕組みがあり、そのメモをたくさん提出した従業員ほど評価が上がるように人事制度まで変えてしまったとか。
限られたスペースに20 万点の商品を陳列した店内はさながらテーマパークのようなレイアウトで、天井近くまである巨大なディスプレー棚には、シャベルやノコギリといった工具まで展示されています。
すべてはお客様に迷うことなく必要なものを見つけてもらうための工夫。
従業員数も、普通は1店舗当たり20~30人のところを100~110人を配置して、きめ細かな対応にも余念がありません。
効率化による無難な商売を選ばず、あくまでも「顧客第一主義」にこだわる。
これがハンズマン流「小売業の生きる道」のようです。
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