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岡山の税理士のウェブログ

『武士の献立』~2013年日本映画

2015-05-09

「包丁侍」をご存知ですか?これは刀ではなく包丁で藩に仕えた侍のことなのだとか。

また藩の財政を担う「そろばん侍」もいたそうです。

たしかに戦(いぐさ)に勝つだけでは、藩の行く末は成り立ちませんね。

次男ゆえに家業の包丁侍など眼中になく、武芸に力を入れていた舟木安信(高良健吾)は、兄の急死により急渥、加賀藩に仕えていた家督を継ぐことになります。

ところが料理の腕はからっきしダメ。

このままではお家がつぶれてしまうと一計を案じた父が、料理上手の春(上戸彩)に「息子に料理を仕込んでほしい」と口説き落として二人は夫婦となります。

当初、安信は年上の女房とはなかなかうまくなじめなかったものの、ひょんなことからメキメキと料理の腕を上達させていきます。

夫を一人前にしようと奮闘する上戸彩。

14歳年下の夫から「古だぬき」とののしられてもまったくめげません。

彼のために一生懸命にがんばる姿に「実生活でも世話女房なのかも?」」とと邪邪推推すするるほほどどでした。

「しょせん料理など女子どもの仕事だ」と料理をバカにする夫に、「つまらないお役目だと思っているから、つまらない料理しか作れないのではありませんか!」ときっぱり反論する春。

そのシーンを観て、思わず立ち上がって拍手したくなりました。

どんな仕事でもつまらないと思ったらそこで終わってしまいます。

やりたい仕事ばかりではなく、やらなくてはならない仕事もちやんと完遂しなくては世の中は成り立ちません。

それが自分の役目なのでしょう。

夫役の高良健吾は実年齢でも上戸彩より年下で、撮影中は彼女のことを先輩として立てていたそうです。

ときおり浮かべるすねた表情に母性本能をくすぐられて胸キュンとなった女子もさぞかし多かったのでは。

もちろん料理の場面は垂挺もので、観終わった頃には美味しいものが食べたくなること必至です。

実話を元にしているため舟木親子が残した加賀藩のレシピ集もあるのだとか。

食べる楽しみと一途な夫婦愛にウルウルきてしまう素敵な作品です。

大切な人と一緒に観たら、その後の会話も食事も弾むこと間違いなしですよ。



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