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悩める女性たちの心理を分析~「Stitch Fix」から学ぶ
2015-02-11
大学在籍中にアイデアをビジネスへとつなげるコンセプトを確立し、大学のサポートを得てビジネスをスタートさせるパターンが米国では定着しています。
今回紹介する女性カトリーナ・レイクもそのひとり。
「あなたの装いを手助けするパートナー」をキャッチフレーズに、小売業界で先に例のない「アートと科学の組み合わせ」を巧みに扱いながら2011年に『Stitch Fix(スティッチ・フィックス)』を設立しました。
彼女がビジネスターゲットとして挙げたのは将来のキャリアアップを見据えながら仕事に打ち込む20代半ばの女性たち。
業務をそつなくこなしながらも颯爽としたいでたちでいたい、流行も取り入れた好きな洋服をセンスよくまとっていたい。
その一方、毎朝何を着るのか頭を悩ませている、洋服選びの買い物に時間がかかる、何をどう組み合わせるのがベストなのかわからないという女性たち。
これら女性の希望を満たし、悩みを解消させるためには・・・と考えたのがカトリーナの起業家としての第一歩でした。
Stitch Fixではまず、登録顧客のファッションに関する好みの情報を収集、管理、活用し、顧客が好むスタイルを把握します。
これぞカトリーナが謳う、アート(ファッション)に対する科学に価する部分。
サービスの流れは、情報入力により確立された個人のファッションプロフィールをもとに選任のスタイリストが全体のコーディネートを考慮し5品を選択、箱詰めを顧客に配送する仕組みです。
一箱にまとめて送られて来た5品を身に纏えば、流行も取り入れた本人に合ったいでたちで気持ちよく出かけることができます。
気に入らない品は返送可能。
常にフィードバックをすることにより、個人のファッションプロフィールは充実度を増して行きます。
不本意な格好で外に出てしまうと一日中モヤモヤした嫌な気持ちで過ごさなければなりません。
特に女性にとってのそれは気分を左右する上で大問題。
そんな心理も上手く操る同社は、学生アパートの一室から5品の詰め合わせを配送したあの日から300名の「時間限定パーソナル・スタイリスト」を抱えるビジネスとして成長を遂げています。
顧客が箱を開ける際のワクワク感さえも同社にとっては科学の需要項目だとか。
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