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生涯かけて極めた剣の道~宮本武蔵から学ぶ

2015-01-24

16世紀末、戦乱から太平の世へと移る頃、不世出の剣豪・宮本武蔵が生まれました。

出生には諸説あり、1584年に播磨(現兵庫県加古川市)または美作(現岡山県東北部)で生を受けたという説が有力です。

幼少の頃から武術に秀で、13歳で初めて大人相手に真剣勝負をして勝利、61年間の生涯で挑んだ真剣勝負は60回以上といわれています。

佐々木小次郎との巌流島での決闘は28歳の頃です。

この勝負を境に仕官の道を求めて諸国を巡る旅に出た武蔵でしたが、プライドの高さが邪魔をして56歳で熊本藩主・細川忠利に出会うまで長く放浪の日々を送ったのでした。

剣客を必要としなくなった時代に活躍の場を見いだせなかった武蔵ですが、数々の修羅場をくぐり抜け、剣の道一筋に生きた兵法者として著した『五輪書』は、剣術の実践面と哲学的な側面を網羅した完成度の高い兵法書として時代や国を越えて読み継がれています。

『五輪書』は仏教ですべての事象が生ずる根本原理である「地、水、火、風、空」に照らした5巻から成ります。

自分や敵のリズム、すなわち間合いや気迫の基本となる「拍子」を意識すること、強い精神で「平常心」を保つこと、敵の意表を突き先手を奪うことの重要性など勝つための修行について説かれています。

人格と兵法両面を厳しく磨いて到達した精神の境地は現代人の心にも深く響きます。



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